僕の後ろに道はできる
お知り合いの方が、この映画の上映会をしてくださったので、観に行ってきました。
4分の1の奇跡と同じ、かっこちゃんのドキュメンタリー映画です。
にょきにょきの杜のブログにこんなこと書くのはどうかなとも思いますが、自分の
気持ちを伝えられない、相手の言いたいことがわからないことが、どんなにつらいことかを現実として、感じてきた私には、心に刺さるドキュメンタリー映画でした。
7年間の介護の中で、だんだんしゃべらなくなり、笑顔を見せることもなくなって、私のことも忘れて逝った母。
私がその時に、この映画を観ていたら、もっと違った接し方が出来たのではないだろうかと思います。
そして、6ヶ月の早産で生まれ、腸に異常があり、1キロにもならないうちに何回もの手術を受け、その後遺症で、未熟児網膜症、網膜剥離、知的障害、自閉症を発症してしまった孫。
5歳になってもまだまだ発語も少なく、自分の思いがうまく伝えられなくて、癇癪を起して、目に涙をいっぱいためて悔しがっている姿を見ると、孫のつらさが痛いほどわかります。
何とか理解しようと思って接している者には、何とかくみ取れるのですが、他の人にはなかなか伝わりません。
もし、自分がそうであったならどうなんだろうと考えると、とても怖くなります。
この映画の中でのかっこちゃんの言葉が印象に残りました。
あるご家族が長い間、治療法がないと思っていたのに、かっこちゃんのやり方で回復できると知った時、知らずに無駄な月日を過ごしたことに対して誰が悪かったんだろうと思うと、
ご家族でも、お医者様でもなく、回復する方法を知ってて、教えなかった私が悪かったんだ、と気が付いたと。
だから、多くの人に知ってもらうために、しらゆき姫プロジェクトを立ち上げたのだと。
誰にも、思いはあるのだということを多くの人が、理解して、意思を尊重していける時代になることを望みます。
今、私はこの孫に癒されながら、日々の幸せに感謝しています。